発泡スチロールの上手な捨て方4選！かさばる梱包材を安く効率的に処分する方法

新しい家電や家具を買った際に、緩衝材としてたくさん入っている発泡スチロール。魚やお肉、冷凍食品の保存にも頻繁に使われているため、処分する機会はとても多いです。

軽いのにかさばり、ゴミ袋に収まらないため扱いに悩む人は少なくありません。

この記事では、発泡スチロールは燃えるゴミか燃えないゴミかという分別ルールから、自分でできる簡単な処分方法、かさを減らす工夫、大量に出たときの処分手順や費用を安く抑えるコツを解説します。

お家の片付けや引っ越し、店舗整理でも役立つ内容になっているので参考にしてみてください。

そもそも発泡スチロールって何ゴミ？自治体のルールと正しい捨て方

発泡スチロールは軽いのにかさばりやすく、燃えるゴミとして出していいのか、燃えないゴミなのかと迷う人が多い素材です。実際には自治体ごとに扱いが異なるため、処分前にルールを確認することが大切です。

燃えるゴミか燃えないゴミか自治体ルールを確認

多くの自治体では、食品トレーや小さな破片は燃えるゴミとして回収されます。一方、家電梱包材や厚みのある発泡スチロールは燃えないゴミや資源ごみに分類されることもあります。

特に大きな発泡スチロールは、袋に入れてもかさばると家庭ごみとして出せない場合があるため、自治体の分別ルールや回収日を事前に公式サイトで確認しておきましょう。

誤った分別は回収拒否や違反ごみ扱いになることがあるため注意が必要です。

自治体の回収で断られるケース

以下のような場合は自治体回収で断られることが多いです。

こうしたものは、ゴミ処理施設への直接持ち込みや不用品回収業者の利用が有効です。

引っ越しや大量処分では、一度にまとめて処分できる業者を活用するとスムーズです。

かさばる発泡スチロールを簡単に処分する4つの方法

いらなくなった発泡スチロールの基本的な処分方法は4つ。

処分方法	費用目安	手間	スピード
自治体のゴミ回収	無料〜数百円	少ない	指定日まで待つ
ゴミ処理施設への持ち込み	数百円〜	運搬が必要	即日処分可能
リサイクルボックス利用	無料	少ない	当日持ち込み可能
不用品回収業者依頼	数千円〜	ほぼ不要	即日〜当日可能

発泡スチロールは軽いものの、かさばりやすく処分に手間がかかります。ここでは自治体回収・処理施設への持ち込み・リサイクルボックス・不用品回収業者を利用する方法を紹介します。

家庭ごみ・資源ごみとして自治体のゴミ回収に出す

発泡スチロールは多くの自治体で家庭ごみや資源ごみとして回収されています。燃えるごみ・燃えないごみ・資源ごみといった分類は自治体ごとに異なり、同じ地域内でも回収日や回収場所が違う場合があります。

処分する際は、必ず自治体の公式サイトやごみ分別アプリでルールを確認しましょう。家電や家具の梱包材として使われている厚手の発泡スチロールは、大きすぎてそのままでは出せないケースもあります。その場合は、袋に収まるサイズにカットしてから指定日に出すとスムーズです。

油汚れや食品残りが付着している発泡スチロールは回収不可になる場合があるため、きれいな状態にしてから出すことが大切です。

ゴミ処理施設に直接持ち込んで処分する

引っ越しや大量の通販梱包材などで発泡スチロールが一度に大量に出た場合は、ゴミ処理施設（クリーンセンターなど）への直接持ち込みが便利です。予約不要の施設も多く、当日中に処分できるのが大きなメリットです。

料金は自治体ごとに異なりますが、重量制で10kgあたり数百円程度が一般的で、大量でも数千円程度で処分できます。持ち込む際に身分証明書や搬入許可証が必要な場合もあるため、事前に自治体の公式サイトや窓口で確認しておきましょう。

施設を利用すると即日処分できるだけでなく、費用を抑えて大量に片付けられるため引っ越しや倉庫整理の際に適しています。

店舗・スーパー・役所のリサイクルボックスを活用する

地域によってはスーパーや役所に設置されたリサイクルボックスで発泡スチロールを回収しています。食品トレー専用の回収ボックスが一般的ですが、白色で汚れのない発泡スチロール箱を受け付けている店舗もあります。

利用する際は、普段利用しているスーパーや自治体サイトで回収条件を確認しましょう。

汚れている発泡スチロールや油が付着しているものは回収不可のことが多いので注意してください。

不用品回収業者に依頼して大量の発泡スチロールを処分する

引っ越しや店舗閉鎖、倉庫整理などで大量の発泡スチロールが一度に発生する場合は、不用品回収業者に依頼するのが効率的。電話やWebから申し込みすると、スタッフが自宅や現場まで訪問し、搬出から運搬・処分まですべて対応してくれます。

車を持っていない・時間がない・人手が足りない場合に便利で、即日対応や土日回収に対応している業者も多くあります。

業者ごとに料金体系が異なり、回収する量・搬出条件（階段作業や長距離搬出）によって費用が変動するため注意しましょう。

不要な発泡スチロールを小さくしてかさを減らす方法

発泡スチロールは軽い反面、体積が大きく場所を取ります。処分する前に小さくしておくとごみ袋に収まりやすくなり、自治体回収や持ち込み時もスムーズです。

方法	必要な道具	特徴	注意点
カッター・電気カッター	専用カッター類	きれいにカット可能	熱線に注意
ヒートガン・ドライヤー	ヒートガン／ドライヤー	体積を減らせる	火災・有害ガス注意
袋に入れて砕いて圧縮	厚手の袋	道具不要で簡単	粉が舞いやすい

100均やホームセンターの発泡スチロールカッターで切る方法

100均やホームセンターでは、手動タイプの発泡スチロール用カッターが販売されています。通常のカッターよりも刃が長くしなやかで、軽い力でもスムーズに切れるため袋に収めやすいサイズに分割するのに便利です。

静電気で切りくずが散らばりやすいため、作業するときは下にビニールシートを敷き、切りくずをまとめやすくしておくと後片付けが楽になります。

力を入れすぎると刃が折れる可能性があるため、少しずつ切り進めるのがコツです。

電気カッターで発泡スチロールを溶かして切る方法

電気カッター（ホットカッター）は発泡スチロールを溶かしながら切れるため、軽い力でまっすぐ切断できるのが特徴です。100均でもシンプルなタイプが手に入り、厚手の梱包材もきれいに分割できるので面白いです。

電気カッターは先端が高温になるため、作業時はやけど防止のため手袋を着用して換気をしながら作業しましょう。電源コードを引っ掛けないように周囲を整理してから使用すると安全です。

Amazonや楽天ではもっと強力タイプのものが売っているので、大きな発泡スチロールを捨てる際に検討してみてはいかがでしょうか。

発泡スチロールにヒートガンやドライヤーで熱を加えて体積を減らす

家電量販店などで売っているDIY用のヒートガンを使って溶かす方法です。

ヒートガンで熱を当てると、発泡スチロールが縮んで小さくまとまります。過度に熱を加えると有害なガスが発生する可能性があるため、換気を徹底し短時間で済ませることが大切です。

発泡スチロールは90度前後で溶けるので、ヒートガンを使えば大量の発泡スチロールもみるみる小さくなっていきます。火災のリスクもあるため、紙類や可燃物の近くで作業しないよう注意しましょう。加熱後は十分に冷ましてから処分してください。

ドライヤーでも応用できますが、出力や使用時間の観点からあまりおすすめはしません。

発泡スチロールを袋に入れて砕いて圧縮する

細かい作業はしたくない！そんな時は己の力に任せましょう。

専用道具を用意しなくても、袋に入れて足で踏んで砕く方法でもかさを減らせます。厚手のゴミ袋や布袋を使用し、破れにくい状態で行うと効率的。砕いた発泡スチロールは小さな粒になり、ゴミ袋に収まりやすく処分が簡単になります。

粉が舞いやすいので、マスクを着用して換気の良い場所で作業するのが安心です。

除光液で発泡スチロールを溶かして小さくする方法と危険性

発泡スチロールを除光液につけるとみるみるうちに溶けていくのを知っていますか？

除光液に含まれているアセトンという有機化合物が発泡スチロールに反応してに浸すと、あっという間に縮んで液状化するため、小さくする方法として注目されています。

最近ではアセトンが含まれていない除光液も多く販売されているので、成分をよく確認する必要があります。

発泡スチロールを溶かす用の液体も売っているので、あまりにも発泡スチロールが大量にある場合は検討してみましょう。

発泡スチロールを溶かして処理する危険性と環境への影響

方法	特徴	危険性・リスク
除光液・アセトン	一瞬で溶解可能	揮発性・有害ガス・火災リスク
リモネン	天然成分で溶解可能	引火性・廃液処理が必要

アセトンなどの溶剤を使用すると、刺激の強い臭気や有害ガスが発生します。オレンジの皮に含まれる天然成分「リモネン」もスチレン樹脂を溶かす働きを持ちますが、揮発性と引火性を持つため完全に安全というわけではありません。

屋内で換気が不十分な状態で行うと健康被害の危険性も高まります。溶かした後の液体は産業廃棄物扱いになることがあり、安易に排水に流すと環境汚染につながる可能性があるので注意しましょう。

発泡スチロールを安全に処分するための代替方法

発泡スチロールを小さくしたい場合は、化学的に溶かさず物理的に切断・圧縮する方法が安全です。

大量の発泡スチロールを処分するときのコツと注意点

引っ越しや通販利用などで一度に大量の発泡スチロールが出ると、通常のごみ回収では対応しきれない場合があります。

引っ越しや通販梱包材で大量に出た場合の対処法

引っ越しや通販の段ボールを開封したあと、大きな発泡スチロールの梱包材が山のように残ることがあります。通常の家庭ごみの日に出すと量が多すぎて回収されないことがあるため、ゴミ処理施設への直接持ち込みが有効です。

一度に大量に運ぶ場合は袋詰めして飛散を防止し、トラックやワゴン車を活用しましょう。近くに処理施設がない場合や車が使えない場合は、不用品回収業者を活用すると短時間で片付けられます。

処分したい発泡スチロールが事業ゴミ扱いになるケースと注意点

店舗やオフィス、倉庫などで発泡スチロールが業務活動によって大量に出る場合は、事業系一般廃棄物または産業廃棄物扱いになることがあります。この場合、自治体の家庭ごみ回収には出せず、許可を持つ業者に処理を依頼する必要があります。

誤って家庭ごみに混ぜると、不法投棄や違法処理の扱いになる恐れがあるため注意。

会社や店舗で継続的に発泡スチロールが出る場合は、定期回収契約やリサイクルルートの確保を検討しましょう。

短時間で片付けたいときは不用品回収業者が便利

時間がなくてすぐに片付けたいときは、不用品回収業者の即日対応サービスが便利。電話一本で自宅や事業所まで引き取りに来てくれるため、搬出の手間がありません。

料金は量や距離によって異なるため、複数社の見積もりを取って比較すると安心です。

発泡スチロールの処分にかかる費用と安く抑える方法

処分方法	費用目安	特徴
自治体回収（家庭ごみ）	無料	少量・袋に収まるサイズまで対応
ゴミ処理施設への直接持ち込み	10kgあたり200〜400円前後	大量処分を安くしたい人向け
不用品回収業者依頼	軽トラック1台分 8,000〜15,000円程度	即日対応や搬出作業込みで便利

発泡スチロールは自治体のルール次第で無料で処分できる場合もあれば、量や処理方法によっては費用がかかることもあります。

自治体回収や処理施設に持ち込むときの料金

多くの自治体では、家庭ごみや資源ごみとして出す小さな発泡スチロールは無料で回収しています。ただし、大型梱包材やかさばる量を処理施設に持ち込む場合は重量制の処分料金（10kgあたり数百円〜）がかかることがあります。

施設までの搬入に車両を使う場合の燃料費や時間的コストも考慮しましょう。

処分前に自治体の公式サイトで持ち込み料金・受付条件・事前予約の有無を確認しておくと安心です。

不用品回収業者に依頼する場合の料金相場

不用品回収業者に依頼すると即日対応や搬出作業込みで処分できますが、料金は量・場所・作業条件によって変動します。不用品回収業者の料金は、軽トラック1台分で8,000〜15,000円程度が目安です。

階段作業や深夜での利用になる場合は追加費用がかかることがあります。

発泡スチロールを安く処分するためのコツ

発泡スチロール処分にかかる費用を抑えるには、次のポイントが効果的です。

かさばる発泡スチロールの処分でよくある失敗例と防ぎ方

かさばる発泡スチロールは軽いのに大きく、扱いを誤ると片付けの手間やにおいによる健康被害につながることがあります。ここではSNSで実際に投稿された声や現場で聞いた体験談をもとに、よくある失敗と防止策を紹介します。

紹介する失敗談は実際に回収現場でお客様から直接聞いた話やSNS投稿をまとめたものです。処分時の参考にしてください。

大量に出た発泡スチロール処分が大変・手間がかかる系

引っ越しや通販利用で大量の発泡スチロールが出ると、一度に片付けようとしてかえって散らかしてしまうことがあります。

静電気で破片がまとわりついたり、クズが舞って掃除が大変になるケースです。特に一度に大量に処分しようとするとトラブルが増えます。

大量の発泡スチロールはゴミ袋だけで対応すると散らかりやすく、ゴミの日のルールにも引っかかることがあります。処理施設への持ち込みや不用品回収業者の利用を知っておくとスムーズです。

工夫したけど逆に大惨事になった失敗

独自に工夫して片付けた結果、想定外の大惨事になるケースもあります。

「早く終わらせよう」と袋に入れて思いっきり踏む、子どもに任せる、力任せに割るなどの方法は逆効果です。破片の掃除が大変になり、結局二度手間になります。

道具を使って発泡スチロール処分に挑戦した体験談

発泡スチロールを一気に小さくするために、ヒートカッターやヒートガンなどの道具を試した人もいます。うまくいった例もあれば、思わぬトラブルに遭った例もありました。

発泡スチロールは熱を加えると小さくできますが、有害なガスが出ることがあります。室内で使うと気分が悪くなることもあるため道具を使う場合は注意が必要です。

実際に道具を試した人の多くは「想像以上に臭いがきつい」「後片付けが大変」と感じています。

今回紹介した失敗談と防止策を参考に、安全で効率的な方法を選びましょう。

服についた発泡スチロールを簡単に取る裏ワザ

発泡スチロールは軽く静電気を帯びやすいため、服にクズが付着すると手で払うだけでは落ちにくい素材です。ここでは、家庭でできる6つの裏ワザを紹介します。

コロコロやガムテープで発泡スチロールを取る方法

最も手軽で確実な方法が、コロコロ（粘着ローラー）やガムテープを使って物理的に取るやり方です。静電気に関係なく、粘着面で付着物を直接キャッチできます。

ウールやシルクなどデリケートな素材は、強く押し当てると繊維を痛めることがあるため、やさしく行うのがコツです。

柔軟剤スプレーで発泡スチロールを落とす裏技

発泡スチロールは静電気で服に吸着しています。水100mlに柔軟剤小さじ1を混ぜたスプレーを吹きかけると、静電気を中和して破片が落ちやすくなります。

色物やシルクなどのデリケートな生地はシミになる恐れがあるため、目立たない部分で試してから使用してください。

ゴム手袋で発泡スチロールをまとめて取る方法

ゴム手袋の摩擦で発泡スチロールを引き寄せる方法です。手袋の表面にクズが吸着するため、繊維に絡んだ細かい破片も効率よく取れます。

強くこすると繊維を傷める可能性があるため、撫でる程度で十分です。

市販の静電気防止スプレーで付着自体を防ぐ

処分作業の前に静電気防止スプレーを服に吹きかけておけば、発泡スチロールの破片が服に付くのを大幅に防げます。特に乾燥する冬場に有効です。

スプレーの種類によっては生地を傷める可能性があるため、取り扱い説明書を確認してから使いましょう。

ドライヤーの冷風で発泡スチロールを吹き飛ばす

静電気で付着した破片を弱めた風で吹き飛ばす方法です。冷風を使うことで、静電気が弱まりクズが落ちやすくなります。

温風を使うと生地を傷めたり、発泡スチロールが変形する恐れがあるため必ず冷風で行います。

湿らせた布で発泡スチロールを軽く拭き取る

水で軽く湿らせた布でなでると、静電気が弱まり破片が剥がれやすくなります。コロコロがないときでも代用できる方法です。

水分が残るとシミになることがあるので、乾燥しやすい場所で作業しましょう。

発泡スチロールが服に付くのはほぼ静電気が原因です。付着を防ぐ（静電気防止スプレー）＋付いてしまったときに効率よく取る（上記の裏ワザ）をセットで覚えておくと、後片付けがぐっと楽になります。

かさばる発泡スチロールの処分方法に関するよくある質問

まとめ｜発泡スチロールはルールを守って安全・効率的に処分しよう

発泡スチロールは軽くて扱いやすい反面、かさばって処分に困ることがありますが、自治体ルールに沿った処分方法を選べば無料または安価で処分できます。

いらない発泡スチロールは、正しく処分すれば時間・手間・費用を最小限に抑えて処分できます。引っ越しや片付けの際には、今回紹介した方法を活用し、トラブルなく安全に処分しましょう。