IVA株式会社は、スマートフォンで撮影するだけで不用品を現金化できるAI買取アプリ「Chalyn(チャリン)」を2025年9月に提供開始。従来のフリマアプリで課題となっていた出品作業や梱包、取引対応をすべて省き、より手軽に売却できる。
いらないけれど、フリマとかで売るのはめんどくさい。
不用品を前にそう感じた経験がある人は多いはず。フリマアプリが広く普及した今でも、写真撮影や説明文の作成、値付け、購入者とのやり取り、梱包・発送といった一連の作業に手間を感じ、途中で出品を諦めてしまう人も少なくありません。
宅配買取サービスも選択肢として浸透していますが、段ボールを用意して詰め、発送してから査定・振込まで数日待つ必要があります。仕事や家事の合間では対応しきれず、押し入れに眠ったままの品物が残るケースも目立ちます。
こうしたフリマ疲れや宅配買取の手間感が広がるなか、IVAが打ち出したのが、撮影だけで査定・集荷・振込まで完了するAI買取アプリ「Chalyn」です。
Chalynのサービス概要|撮影で査定、集荷で完結

Chalynは、スマートフォンで品物を撮影するとAIが自動で査定し、その場で金額を提示する仕組みです。査定結果を確認して了承すれば、宅配業者が梱包資材を持って自宅に集荷に来るため、自分で箱詰めや発送の準備をする必要はありません。
査定額の一部は即時に振り込まれ、残額は商品の到着・検品後に支払われます。出品作業や購入者とのやり取り、発送といった一連の手間を省ける点が大きな特徴。
対象カテゴリはスニーカーやブランドバッグ、アパレル、化粧品(新品のみ)、おもちゃなど幅広く、最近ではダイソン製品といった高額家電の買取にも対応し始めています。今後はさらに対象の拡大を予定しており、売却できる品の幅は少しずつ広がっています。
フリマ疲れ・宅配買取の手間に一石|生活者の課題に切り込む

例えば、使わなくなったダイソンの掃除機を手放したいとき。
これまでなら、動作確認の写真を撮り、説明文を書き、値段を決め、購入希望者とのやり取りを経て、梱包・発送まで一通りの作業が必要でした。時間と労力を考えると、「また今度にしよう」と後回しになってしまう人も多いでしょう。
Chalynなら、スマホで数枚撮影して査定額を確認し、集荷を待つだけです。査定の一部は翌日には振り込まれるため、手放す手間をかけずに“お金に変える”ことができます。
フリマアプリや宅配買取でネックになっていた細かな作業と待ち時間をまとめて取り除き、日常生活の延長で利用できる仕組みを整えている点が特徴です。
他サービスとの違いと市場での位置づけ
不用品の売却手段としては、フリマアプリと宅配買取がすでに定着しています。
フリマアプリは価格を自分で決められる自由さがある一方、出品作業や購入者とのやり取りが煩雑で、売れるまでに時間がかかる点がネック。
宅配買取は手間が少ないものの、査定・振込まで数日かかるケースが多く、価格交渉もできないためスピードと納得感の両立が難しい面があります。
Chalynはこの2つの中間に位置する存在です。撮影だけで査定→即時振込→集荷という流れで、手間とスピードのバランスを取りながら、独自の真贋鑑定技術で信頼性も補強しています。特に、撮影時点で金額が提示される点は、従来の宅配買取にはない特徴です。
「スマホで撮るだけで即換金」。サービスの特徴をそのまま切り取ったような短い言葉が、使い方のイメージを一瞬で伝えてくれます。難しい説明を重ねるより、この一言のほうが伝わる──そんな設計が印象的です。
Chalynを利用する際に確認しておきたいポイント

Chalynは誰でも手軽に使える点が魅力ですが、利用前にいくつか押さえておくべき点があります。便利さだけに目を向けるのではなく、仕組みを理解しておくことでよりスムーズに利用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利便性 | 出品・交渉・発送が不要で、撮影するだけで現金化まで完結できる |
| スピード | 査定額の一部は即時に振込。集荷も宅配業者が行うため外出は不要 |
| 安全性 | eKYCによる本人確認と真贋判定で、不正利用や偽造品を防止 |
| 査定金額の変動 | 高額品や状態によっては最終査定で金額が変わる場合がある |
| 対象商品の確認 | すべての品が対象ではないため、事前のカテゴリ確認が必要 |
査定AIが高精度でも、傷の有無や付属品の欠けなどによって最終金額が変わることがあります。また、対象外の品を送ると査定額が下がる、もしくは買取対象外となる場合も。事前に対象カテゴリや状態による査定基準を確認しておき、想定とのズレを防ぎましょう。
今後の展望|カテゴリ拡大と市場拡張の可能性
Chalynはリリース時点でスニーカーやブランド品、化粧品などを対象としていますが、ダイソン製品などの高額家電にも対応を広げ始めており、取り扱いカテゴリの拡大に踏み出しています。
今後は、AIによる査定精度の向上と物流ネットワークの強化を進め、より多様な品目を扱える体制を整える見通し。これまでフリマアプリや宅配買取では取り扱いが難しかったジャンルへの展開も視野に入れています。
買取市場は拡大傾向が続いており、手間をかけずに売りたいという生活者のニーズも高まっています。Chalynの信頼性と即金性が両立した形で定着すれば、不用品の流通構造に新たな変化をもたらしてくれるかもしれません。
買取や不用品のあり方が変わりつつあるなかで、Chalynがどこまで日常に浸透していくのか。今後の展開に注目したいところです。
面倒な手放し作業を省き、不用品の価値を引き出す新しい仕組み

Chalynは、フリマや宅配買取で課題とされてきた手間や待ち時間を取り除き、スマホ撮影から現金化までを短時間で完了できる仕組みを整えました。その背景には、真贋鑑定ビジネスで培った技術を生かし、信頼性とスピードを両立する戦略があります。
生活者の課題と企業の戦略を重ねて見ると、Chalynは単なる買取アプリではなく、従来のプロセスそのものに変化を起こそうとしていることがわかります。
今後の展開次第では、売るのが面倒という感覚自体が、過去のものになるかもしれません。
会社概要
- 運営会社:IVA株式会社(IVA Inc.)
- 代表取締役:相原 嘉夫
- 所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 45F
- 事業内容:AI・真贋鑑定技術を活用したリユース事業の企画・運営/買取アプリ「Chalyn」の開発・運営
関連リンク
- IVA株式会社 公式サイト:https://iva-corp.com/
- X(旧Twitter):https://x.com/chalyn_official
- Instagram:https://www.instagram.com/chalyn_jp
出典
PR TIMES「写真を撮るだけで即金化するAI買取アプリ『Chalyn』をリリース」(2025年9月24日)

