珪藻土マットの処分方法を徹底解説｜ニトリやカインズの回収や自治体処分での注意点

古くなった珪藻土マットを捨てたいのに「何ごみに出せばいいのか」「アスベストが心配」と悩む人は少なくありません。

以前、ニトリで販売されている珪藻土マットやコースターなどの一部に石綿（アスベスト）が混入していることが判明し、現在自主回収を行っているというニュースがよく流れていました。

この報道を受けて各市区町村のホームページにて、一斉に珪藻土製品の取り扱いについて注意喚起がされています。

自治体に出せるのはアスベストが含まれていない製品だけで、メーカーによっては回収期限が過ぎている場合もあり、正しい処分方法を知らずに廃棄すると追加費用やトラブルにつながります。

この記事では、自治体処分・メーカーの回収・不用品回収業者へ依頼する方法の3つを比較し、費用やスピード、安全性の違いを整理しました。各ホームセンターやメーカーの対応や、主要自治体の回収案内も紹介しているので参考にしてください。

自治体で処分できるか迷っている人や近くに回収店舗がない人、一度に大量の不用品をまとめて処分したい人に役立つ内容になっています。自治体に出せる製品なら粗大ごみや不燃ごみへ、対象品ならメーカーの返金回収へ、まとめて整理したいなら業者依頼へ。状況に合わせて最適な処分方法を選びましょう。

珪藻土マットは自治体とメーカーの回収で費用をかけずに処分できる

珪藻土マットを処分するときは、まず安全性の確認が必要です。アスベストを含んでいないとわかれば、自治体の不燃ごみや粗大ごみとして出せます。販売元が自主回収を実施している場合は、店舗持ち込みや配送で無料回収に応じてもらえるケースもあります。

珪藻土製品を安全に処分するためのアスベスト確認方法

珪藻土製品を捨てる前に、必ず販売元の情報でアスベストの有無を確認します。もし含まれていれば、割ったり削ったりするだけで粉じんが飛び、吸い込んだ人の健康に影響する可能性があります。外観では判断できないため、製品表示や公式ページで対象かどうかを調べることが重要です。

確認内容	解説
販売元の案内ページを確認する	公式ページに対象製品リストや回収案内が掲載されている
型番・JAN・ロット番号を照合する	本体や外箱に記載されている番号をメーカー案内と照合
メーカー不明や譲渡品を相談する	出所が不明な場合は、自治体や販売元窓口で相談するのが安全
非含有と確認できた場合のみ袋詰めを進める	確認前に割ったり袋詰めをすると危険
マスク・手袋を用意し屋外で作業する	粉じんが舞う可能性があるため、防護をして屋外で作業

譲渡品やフリマで買ったモノは出所が不明なことが多いため、必ずメーカーや自治体に相談してから進めてください。

自治体処分と店舗回収を比較して違いを理解する

処分の窓口が自治体かメーカーかによって、必要な条件や手順が大きく変わります。

比較項目	自治体処分	メーカー回収
費用	不燃ごみは袋代のみ。粗大ごみは数百〜千円台が一般的	自主回収対象なら無償対応が多い
スピード	収集日や予約枠に左右される	受付後の持ち込みや集荷日程に依存する
条件	非含有の確認が前提。サイズ区分で扱いが変わる	対象製品であることの確認が必須
手順	予約や処理券の購入、指定袋への封入が必要	店舗カウンターへの持ち込みや指定方法に従う
注意点	破片で袋が破れないよう注意。砕くのは非含有確認後のみ	対象外は受け付け不可。事前確認が早道

費用を抑えたいなら、まずはメーカーの回収対象かどうかを調べましょう。対象製品であれば返金対応になるため、自治体に出すよりも負担が減ります。

すぐに処分したい人は自治体の収集日に合わせた方が早いケースもあります。

珪藻土マットを無料で捨てられる条件と費用がかかるケース

処分が無料になるかどうかは、対象製品かどうか回収先によって変わります。

これ以外の場合は費用が必要です。自治体の粗大ごみでは数百〜千円台の処理券が必要になり、宅配回収では送料が発生します。不用品回収業者に依頼する場合は、基本料や出張費がかかるのが一般的です。

珪藻土マットを捨てる前に確認すべき安全性のチェックと販売元の情報

珪藻土マットを処分する際は、必ず販売元の情報でアスベストの有無を確認してください。アスベストを含む製品は自治体のごみ収集では受け付けてもらえず、割ったり砕いたりすると粉じんが飛んで吸い込む危険があります。

ニトリやカインズの公式案内で対象の珪藻土製品を確認する

ニトリやカインズでは、過去にアスベストを含む珪藻土マットを自主回収しています。対象製品は公式サイトに型番やロット番号が公開されているため、手元の製品と照合することが大切です。店舗によっては回収カウンターを設けており、持ち込みで返金に対応しているケースもあります。

販売元	確認方法	補足
ニトリ	公式ページに対象製品リストと回収案内が掲載されている	店舗カウンターで持ち込み返金に対応している場合あり
カインズ	公式ページに回収期限と対象製品が掲載されている	最新情報が随時更新されているため事前チェックが必須
その他メーカー	パッケージやレシートに記載された型番・ロット番号を照合する	情報が見つからない場合は直接問い合わせが確実

公式情報を確認しておけば、自治体処分できるのか、メーカーに持ち込むべきかを早い段階で判断できます。

アスベストを含むかどうかを見分ける方法と注意点

珪藻土マットにアスベストが含まれているかは、見た目では判別できません。厚生労働省や各自治体の案内でも「見た目では区別できないため、必ず製品情報で確認すること」と示されています。誤った判断を避けるために、販売元の公式案内や製品番号をもとにしっかりチェックしておきましょう。

確認項目	補足
型番・JANコード・ロット番号を照合する	メーカー公式ページの対象リストと付き合わせる
外箱や取扱説明書を確認する	型番やロットが残っていれば照合可能
不明点がある場合は問い合わせる	販売元や自治体窓口に連絡して確認を取る
不明確なまま砕いたり割ったりしない	粉じんが飛散する危険があるため作業は避ける

番号照合や公式ページで対象外と確認できれば、自治体処分や店舗回収に進めます。逆に不明なまま砕いてしまうと、吸い込んだ粉じんで健康被害が出るおそれがあるだけでなく、自治体収集でも受け付けてもらえません。判断がつかない場合は、自分で処分せず販売元や窓口に確認するのが安全です。

メーカーがわからないものやもらった珪藻土製品を安全に処分する流れ

フリマや知人から譲り受けた珪藻土マットは、販売元や型番が不明な場合があります。出所が不明なままではアスベストを含んでいるか確認できないため、自分で割ったり廃棄したりせず、公的機関や販売店に相談してから進めましょう。

対応方法	詳細
自治体の清掃センターや環境課に相談する	処分可否や持ち込み先を案内してもらえる
ニトリやカインズの店舗で確認してもらう	回収対象製品に該当するかその場で判断してもらえる
不明確な場合は不用品回収業者に相談する	自治体で扱えない場合の処分ルートを提示してもらえる

販売元がわからない製品は、自己判断で砕いたりごみに出すと誤処分になりやすく危険です。

自治体で珪藻土マットを処分する方法｜不燃ごみや粗大ごみの区分と料金

珪藻土マットは自治体のごみ区分に従って処分できます。小型であれば不燃ごみ、大きなものは粗大ごみになるのが一般的ですが、基準は地域ごとに異なります。誤った区分で出すと収集されないため、サイズや状態を確認してから処分しましょう。

珪藻土マットは何ゴミになるのかサイズ別の判断基準

珪藻土マットは陶器製品として扱われ、多くの自治体で不燃ごみまたは粗大ごみに分類されます。サイズによって出し方が異なるため、基準を把握しておきましょう。

サイズ	区分	出し方
30cm未満の小型（コースターや小型マット）	不燃ごみ	指定袋に入れて通常収集日に出す
30cm以上50cm程度まで	不燃ごみまたは粗大ごみ	自治体ルールに従う。分割できれば不燃で処分可能
50cm以上の大きなマット	粗大ごみ	事前申込が必要。処理券を購入して収集日に出す

実際には地域ごとにルールが異なるため、必ず自治体の公式サイトや清掃センターで確認してから処分してください。サイズ基準や処理券の金額は自治体によって幅があるため、事前確認を怠ると持ち帰りを求められるケースがあります。

砕いて不燃ごみに出す正しい手順と粉じん対策

大きな珪藻土マットを不燃ごみに出すには、砕いて袋に収まるサイズにする必要があります。作業時に粉じんが舞ったり破片で手を傷つけたりする恐れがあるため、必ず安全対策を取って進めましょう。

砕く作業は必ず屋外で行いましょう。室内で作業すると粉じんが残り、掃除しても完全に除去できないことがあります。

袋は厚手のものを使い、破片で破れないように二重にしておくと安心です。

粗大ごみ処理券を使った処分費用の目安

砕けないサイズや大型の珪藻土マットは、粗大ごみとして申し込みます。

申込は多くの自治体でインターネットや電話に対応しており、処理券を購入して貼り付けて出します。自治体処分は費用を安く抑えられる一方、収集日が限られているため、急ぎで処分したい場合は店舗回収や不用品回収業者を組み合わせると効率的です。

ニトリとカインズの珪藻土製品を処分する方法｜返金対応と期限をチェック

ニトリやカインズでは、アスベスト混入の可能性がある珪藻土マットを対象に自主回収を行っています。店舗へ直接持ち込めば返金対応を受けられるケースが多く、受付期限が設けられている場合もあります。

項目	ニトリ	カインズ	その他メーカー
対象製品	公式の対象リストに掲載の型番・ロット	公式の対象リストに掲載の型番・ロット（受付期限の設定あり）	メーカーごとに個別運用（対象の有無は要確認）
受付方法	店舗カウンター持ち込み／問い合わせ後に宅配対応あり	店舗カウンター持ち込み	店舗／窓口／代理店など。案内未掲載なら要問い合わせ
返金対応	対象ならその場で返金（購入方法により現金・振込）	対象なら返金	返金の有無はメーカー規定。事前確認が必須
必要な確認	型番・JAN・ロットの照合／現物持参で現地確認可	型番・JAN・ロットの照合／受付期限の確認	型番情報・購入証明の有無を確認。不明なら写真送付・現物確認を提案
宅配回収	可（要事前連絡・手順案内に従う）	ケースあり（要事前連絡）	可否・送料負担はメーカーごとに異なる
必要な物	現物、本人確認書類、購入情報（レシート等があれば）	現物、購入情報、期限内の持参	現物、購入情報。なければ現物写真・型番写真
注意点	対象外は店舗判断。混雑期は待ち時間発生	期限間際は問い合わせが集中。早めの持参が無難	案内不掲載＝回収不可の意味ではない。まず問い合わせで可否確認

ニトリの回収カウンターでの持ち込みと返金対応

ニトリは全国の店舗に回収カウンターを設置し、対象製品を持ち込めばその場で無償回収と返金に対応しています。対象リストに、型番やロット番号が含まれているかを事前に照合してから持参すると手続きがスムーズです。

ニトリでの返金は購入時の支払方法に応じて対応されます。現金購入なら即時返金、クレジット購入なら口座振込が一般的です。

宅配回収は便利ですが、問い合わせが集中している時期は日程が先延ばしになる場合もあります。

カインズの回収期限と受付条件の最新情報

カインズでは過去に販売した珪藻土マットやコースターを対象に自主回収を実施しています。公式サイトに対象製品の型番リストと受付期限が明記されており、期限を過ぎると受け付けてもらえないので注意。返品を依頼する前に必ず最新情報を確認しましょう。

カインズで販売された珪藻土マットは、受付期限が明確に設定されている点が特徴です。

その他メーカーの回収や返金対応の事例

ニトリやカインズ以外でも、堀木工所など一部メーカーが自主回収を実施しています。メーカーごとに受付方法や返金対応してくれるか異なるため、処分を進める前に必ず公式ページや問い合わせ窓口で確認する必要があります。

メーカー例	回収方法	補足
堀木工所	店舗持ち込みで回収・返金に対応	型番リストを事前確認すると手続きが早い
一部中小メーカー	宅配便での返送を受付	送料負担の有無は事前確認が必要
複数メーカー	対象外でも相談次第で確認や回収に応じる場合あり	公式案内に掲載がない場合は要問い合わせ

大手以外のメーカーは情報が分散しており、公式サイトに案内が出ていないケースも少なくありません。

曖昧なまま砕いたり廃棄したりせず、まずは販売元への確認をして正しく処分しましょう。

不用品回収業者に依頼して珪藻土マットを処分する際の料金と注意点

自治体や店舗で処分できない場合は、不用品回収業者へ依頼する方法があります。珪藻土マット1枚程度の回収では割高になることがあるため、他の不用品とまとめて依頼しましょう。

珪藻土マットの回収に対応している業者の探し方

業者によっては珪藻土マットの回収を受け付けていない場合があります。

公式サイトに明記がない業者でも、問い合わせれば受け入れてもらえるケースがあります。逆に明記されていないまま依頼すると、当日に断られて出張費だけ請求されるリスクもあります。必ず「回収してくれるか」＋「料金条件」＋「許可の有無」の3点を押さえてから依頼先を決めるのが安全です。

処分費用の相場と追加料金が発生する条件

珪藻土マットは小型のため単体で依頼すると割高になるケースが多いです。料金の内訳と追加料金がかかる条件を把握しておくと、予算を立てやすくなります。

業者によっては「軽トラ積み放題」などのパック料金を設けており、他の不用品とまとめれば1点あたりのコストを抑えられます。

追加料金は事前に伝えた条件で決まるため、搬出経路・搬出環境・作業希望時間を見積もり段階で正確に共有することが重要です。

家具や家電とまとめて依頼すると費用を抑えられる

珪藻土マット1枚だけで依頼すると最低料金扱いになり割高です。家具や家電と合わせて処分すれば、積み放題プランや定額パックを利用でき、1点あたりのコストを下げられます。

不用品回収業者の料金は「出張費＋作業費＋処分費」が基本構成です。単品依頼では最低料金が適用されやすいですが、家具・家電・日用品をまとめて依頼すれば、トラック1台分での定額計算に切り替わります。その結果、1点ごとの負担を大幅に抑えられます。処分を考えるタイミングで、家の中の不用品を一度に整理すると効率的です。

珪藻土マットの処分費用とスピードを比較｜最適な方法を選ぶ基準

珪藻土マットの処分方法は「自治体に出す」「メーカーに回収してもらう」「不用品回収業者に依頼する」の3つが基本です。それぞれに費用・スピード・安全性の違いがあるため、目的に応じて処分方法を選びましょう。

自治体処分・メーカー回収・不用品回収業者を費用で比較する

費用を重視するなら自治体処分が最安です。粗大ごみ処理券や不燃ごみ袋の実費だけで済みます。

方法	費用の目安	特徴
自治体処分	不燃ごみ：無料〜数百円 粗大ごみ：300〜800円前後	最安だが収集日やサイズ制限あり
メーカー回収	対象製品は無料＋返金あり	店舗へ持ち込む必要があるが負担ゼロ
不用品回収業者	単品：3,000〜5,000円前後 パック利用：1万円〜	大量処分とまとめれば効率的

メーカーや店舗での回収は返金が受けられるケースがあるため、結果的に無料で処分できる場合もあります。

処分のスピードや手間の少なさで比較する

処分を早く済ませたい場合は、メーカー回収が最短です。対象製品であれば店舗に持ち込むだけで、その場で処分と返金が完了します。自治体処分は収集日や予約制に左右され、数日〜1週間ほど待つ必要があります。不用品回収業者は即日〜翌日対応も可能ですが、費用がかさむ点に注意しましょう。

方法	スピード	特徴
メーカー回収	最速（持ち込みで即日処分＋返金）	対象製品であればその日のうちに完了
不用品回収業者	即日〜翌日対応可	電話やネット予約でスケジュールが合えばすぐ対応可能
自治体処分	数日〜1週間	収集日や予約枠に依存し、最も時間がかかる

処分を最短で済ませたい場合は、店舗へ直接持ち込むのがもっとも効率的。対象製品であればその日のうちに処分と返金が完了します。費用をなるべく抑えたい人は、収集日まで待つ必要はあるものの自治体で処分しましょう。

どの方法を選ぶと安全性が高いかを整理する

安全性を重視するなら、販売元が設けている自主回収に持ち込む方法が最も確実です。ニトリやカインズの自主回収ページでは対象製品の型番やロット番号が公開されており、該当していればその場で引き取りと返金に対応してもらえます。

方法	安全性	条件・注意点
メーカー回収	最も安全	対象製品なら公式に確認済みで回収される
自治体処分	条件付きで安全	非含有が前提。型番照合や公式情報で確認が必要
不用品回収業者	要注意	業者ごとに対応が異なる。依頼前に可否を確認すること

不用品回収業者に依頼する場合は、扱えるかどうかが業者ごとに異なります。環境省の許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者であっても、アスベストが含まれているモノは対象外になることが多いため、依頼前に受け入れ条件を確認しておきましょう。

マンションや地方など住環境別に見る珪藻土マットの安全な捨て方

珪藻土マットの処分は、住環境によって適した捨て方が変わります。集合住宅では粉じんや騒音が問題になりやすく、地方では近くに店舗回収がないこともあります。

集合住宅で粉じんや騒音を抑えて処分する方法

マンションやアパートでは、共用部分で大きな音を立てると近隣トラブルの原因になります。砕く必要がある場合は、厚手の袋に入れてタオルで覆い、ベランダや屋外スペースで少しずつ割ると安全です。作業は日中に行い、マスクと手袋で粉じん対策を徹底しましょう。

共用廊下や階段での作業は避けましょう。

地方で店舗回収が利用できないときの処分ルート

ニトリやカインズの店舗が近くにない地域では、自治体処分か不用品回収業者の利用が基本になります。粗大ごみ収集は予約制が多いため、余裕を持って申し込みましょう。

大量の不用品をまとめて整理するなら、地元業者の定額パックを利用すると割安になります。地方では出張費が上乗せされやすいため、複数社で見積もりを取り比較して信頼できる不用品回収業者に依頼しましょう。

高齢者や女性でも無理なく進められる処分のコツ

重量のある珪藻土バスマットを砕いたり運んだりする作業は体への負担が大きく、けがの原因になります。こうした場合は無理に自分で処理せず、家族に手伝ってもらったり不用品回収業者の利用を検討してください。

自治体によっては高齢者を対象にした粗大ごみ収集支援制度を設けていることもあるため、地域の窓口に相談してみましょう。

やってはいけない珪藻土マットの捨て方と危険行為

珪藻土マットを誤った方法で処分すると、健康被害や法的トラブルを招く恐れがあります。特にアスベストを含む可能性がある製品を砕いたり、フリマアプリで転売したり、屋外に放置する行為は避けるべきです。

アスベストの可能性があるマットを砕く危険性

アスベストを含む可能性がある製品を自己判断で砕くと、目に見えない繊維が空気中に舞い上がり、肺に吸い込まれる危険があります。

アスベストが含まれていないと確認できた場合のみ、粉じん対策を徹底したうえで砕いて不燃ごみに出せます。確認が取れない状態で割ったり削ったりすると、健康被害のリスクを抱えたまま処分することになり危険です。

フリマアプリやリサイクルショップでの出品が危険な理由

アスベストを含む可能性がある珪藻土マットをフリマアプリやリサイクルショップに出すと、購入者に健康被害を与える恐れがあります。消費者庁や自治体も「転売は避けるように」と繰り返し注意喚起しており、個人売買はリスクが大きいです。

処分に迷った場合は、販売元や自治体に相談すれば正しい対応方法を案内してもらえます。個人売買に流してしまうと、知らないうちに危険を広げてしまうリスクがあるため、安全性を優先して正規のルートで処分することが重要です。

いまでも実施されている珪藻土マットの回収と行政の最新対応

珪藻土マットの回収は、ニトリやカインズをはじめとする一部メーカーで期限が終了したものもありますが、現在も行政は注意喚起を継続しています。自治体の公式ページでも案内が更新されており、古い情報を参照すると誤った処分につながる恐れがあるので、必ず最新の公表内容を確認しましょう。

厚労省や消費者庁が発表している最新の注意喚起

厚労省と消費者庁はいずれも「不用意に割らない・砕かない」「廃棄せず販売元の指定する回収方法に従う」ことを呼びかけています。見た目では安全性を判別できないため、必ず販売元や自治体の案内を確認する必要があります。

機関	公表内容	出典
厚生労働省	アスベスト含有の可能性がある製品は砕かず、処分前に販売元へ確認するよう周知	厚労省「アスベストを含有する珪藻土製品について」
消費者庁	対象製品はごみとして廃棄せず、メーカー指定の回収方法を利用するよう呼びかけ	消費者庁リコール情報サイト

2020年から始まった自主回収は段階的に終了している製品もありますが、行政方針としては現在も変わらず、「不用意に割らず、必ず販売元に確認」 という姿勢を維持しています。

東京都や大阪市など主要自治体の公式案内

主要自治体の公式サイトでも、珪藻土マットは「アスベストを含まないことが確認された場合のみ自治体処分が可能」と案内されています。

自治体	案内内容	出典
東京都（大田区）	安全と確認された製品は陶器扱いで不燃ごみに出せる。ただしアスベストが疑われるものは店舗での対応が優先	大田区公式サイト
大阪市	珪藻土製品に関してアスベスト混入のあるものが報告されており、販売店・製造元に相談するよう案内	大阪市公式サイト
帯広市	アスベスト懸念がある珪藻土製品は市では処理せず、メーカーや販売店による無償回収を継続	帯広市公式サイト

都市部から地方都市まで一貫しているのは「家庭ごみに出せるのは安全と確認されたものだけ」という方針です。疑いがある場合は必ずお店やメーカーでの対応が前提となっています。

古い記事を鵜呑みにすると誤解のまま処分してしまう危険があるため、最新の自治体ページを確認してから判断することが重要です。

回収が終了した製品と現在も回収対応が続いている製品の違い

メーカー	現在の対応状況	補足説明	出典
ニトリ	自主回収は終了したが、一部店舗では「対象不明品は相談できる」と案内あり。	回収解除後も、対象か分からない場合は店舗持参で確認できる	ニトリ公式HP
カインズ	2025年7月にさらに17製品を対象に追加回収を発表。返金対応を継続中	今も現役で回収受付中。急いで確認したい	カインズ公式HP
エイベクト（Avekt）	アスベスト含有の可能性があるトレー製品を自主回収中	割って使うと飛散リスク。対象ならメーカー回収へ	Avekt公式HP
不二貿易	バスマット・コースターなど複数商品を自主回収中。購入先によって問い合わせ先が異なる	購入先によって問い合わせ先が分かれる	不二貿易
ヤマダ電機	自社店舗で販売された珪藻土バスマットで回収対応中	不二貿易輸入品扱い。対象商品は回収対象	ヤマダ電機
イズミ （ゆめタウン）	不二貿易の珪藻土商品を自主回収対象として対応中	他チェーンと同様の回収措置あり	株式会社イズミ
堀木工所	「CARACO」シリーズのバスマット・コースターを回収対象として対応中	地域返礼品でもあったため、問い合わせ先は自治体にも案内あり	堀木工所公式HP

メーカーごとの対応は大きく終了と継続に分かれています。すでに終了したニトリのような事例でも、対象不明品は店舗で確認してもらえる場合があります。

回収期限が切れていても、実際には店舗対応が残っている場合もあるため、必ず最新の公式ページを確認しましょう。

珪藻土マット処分に関するよくある質問と自治体や返品対応の事例

珪藻土マットを処分するときは、返品の可否や小物の区分、処分スピードなど細かい疑問が多く寄せられます。ここでは検索でよく調べられている質問を整理しました。自分の状況に近い項目を確認すれば、迷わず処分方法を選べます。

まとめ｜珪藻土マットは自治体での処分かメーカーの回収を選ぶのがベスト

珪藻土マットを処分する際は、販売元のの情報と照らし合わせてアスベストの有無を確認しましょう。販売元の公式案内で対象かどうかを調べ、含まれていないなら自治体処分、回収の対象製品なら店舗回収と返金対応を選べます。

店舗や自治体で処分できない珪藻土製品は、不用品回収業者を利用して処分しましょう。

流れを押さえておけば、誤った処分で健康被害や法的リスクを背負う心配はありません。大切なのは安全確認を怠らないことと正しい処分方法を選ぶこと。

安全確認を省かず、手順に沿って処分すれば健康被害やトラブルを避けられます。珪藻土マットを片付けるときは、必ずこの手順を意識してください。